評価主体である会社のことを社員は信頼しているという前提があるからこそ、人事評価は成立します。そして逆も然りです。会社も社員を信頼しなければ、将来の発展はあり得ません。全ての社員を信頼することがどれほど難しいことであるのか、多くの人は気付いていません。人は舌先三寸で「信頼している」と言えるものですが、本当に深く信頼しているのかは判然としないはずです。例えば部下に対して「このプロジェクトを君に任せる」と言ったとしても、単に責任を押し付けているだけかもしれません。大事なことは、言葉に加えて態度や行動で示すことです。権限を与えつつ、何か問題が起きた時は上司である自分が責任を取るという気構えが、本当に信頼していることの表れではないでしょうか。